TOS・TOA・彩雲国物語等の名前変換小説の小ネタを載せております。
感想・意見・質問ございましたら各記事のコメント、もしくはサイトにてどうぞ。
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――…嗚呼、どうしてですか……
どうしてこんな物を詠んでしまったのだろう…
山の様な物体を前にして、女性は絶望に平伏した
七色に輝くそれは、彼女が行った行為を表す
師が見つけた、七番目の力素を使用した時に生み出される副産物
それは全ての未来を記されている
それはこの世が歩む全て。今この時より二千年の年月。最後に辿るは全ての物が息絶える路
――…何故ですか……
誰に問い掛ける訳でもなく、彼女は呟く
姿の見えぬ者もその彼女の姿に嘆き悲しむ
何故自分が知ってしまったのか。何故このような物を詠んでしまったのか。何故……
彼女は哀しみの涙を流しながら、小さな小さな旋律を口にした
――…最後の物は他の方にとっては……
彼女は立ち上がると最後の物を触れた
力ある者ならばこれなしでも最後まで詠んでしまう。だが…
外の風景は漆黒の闇から移り変わり、茜色を注そうとしている
――…どうか、どうか…これを道標として違う路を歩んでほしい…
そうして彼女は信頼できる者達と共に自らの故郷に最後の譜石を隠した
***
勝手に想像ユリア様(?)
なんか幸が薄そうなイメージがあります
かなりあちこちはしょっているんで
今手元にフ◯ミ通攻略本がないのでオリジナルってことで(苦笑)
[0回]
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始まりはこの言葉
「ありじごくにんって…可愛いですよね」
ありじごくにんにアップルグミを渡した後、各々悪態付きながら立ち去るメンバーの後方でラシュディは、はにかむような笑みを浮かべた
一同はラシュディのその言葉と表情に呆気に取られた
その時は次いで襲ったシンクの事でその話は流れたのだが…
「大佐が一番変人ですよ!!」
「いやぁ、トクナガを可愛いというアニスには負けますよ、ね。ラシュディ」
「ぶぅ~。トクナガって可愛いですよね、中佐!」
砂漠のオアシスにてそんな会話を成す二人をイオンと見ていたラシュディはすっとトクナガに視線をやった
しばらく見てからアニスとジェイドを見て小さく首を傾げた
「ええ。この独特さが可愛らしいと思いますよ?」
「ほら~中佐も可愛いって言ってますよぅ」
アニスが誇るように笑みを浮かべてトクナガを持ち上げるがジェイドは考え込むように顎に手をやるが、すぐに笑みを浮かべて頷いた
「そうでしたね。ラシュディはケセドニアでありじごくにんを『可愛い』と言っていましたよね」
「?ええ。可愛いと思いますよ?」
「そういえば中佐ってばそんなことも言ってましたね…」
白々とした二人の視線にラシュディは困ったようにイオンを見つめた
だがイオンは困ったように笑った
「えーと…彼はとっても個性的な方だと思います……」
「…そうですか……?」
「じゃあ、中佐もあまり暑そうじゃないですし」
「トクナガやありじごくにんを可愛いとおっしゃるのでラシュディが一番♪ということですね」
「そうですね~」
満足したようにその場を去る二人にラシュディは困ったように笑った
「…お二人とも酷いですよ…」
「ラシュディ。あまり気になさることは無いと思いますよ」
砂漠のオアシスに苦笑いの音が響いた
[0回]
「さあ、先を急ぎましょう」
最後に留めを刺したラシュディが華麗に剣を鞘に収めると興味顔のルークがラシュディの横までやってきた
「なあなあ、ラシュディ」
「?どうかしましたか?」
「ラシュディの戦い方ってちょっと変わってねぇか?」
「…そう…でしょうか?」
ラシュディは不思議そうにそっと右手で柄を撫でた
一向に先に進まない二人を不思議に思ったのか只今の戦闘メンバーのジェイドとガイが近くまでやってくるとジェイドはラシュディの肩を軽く掴んだ
「どうかなさいましたか?」
「なあなあジェイド。ラシュディとガイの戦い方って似てねぇか?」
「そうですねぇ…似てると言えば似てますし、似てないといえば似ていません」
「なんじゃそりゃ」
曖昧なジェイドを半眼で睨むルークにジェイドは無言でガイを促した
「そうだなぁ…俺から見れば全く違う流派だと思うんだが…」
「そうですね。ガイもルークも盾を持たない一刀流ですね」
ラシュディは微笑と共に少し首を傾げた
「お二人は一刀流ですが私は二刀流に近いので…。ところで、ガイは鞘も使いますよね?」
「あ、ああ……」
「確かその流派は………」
「その流派は……?」
ルークが続きを待つようにじっとラシュディを見るがラシュディは微笑むとゆっくりと言葉を紡いだ
「…何でもありません」
「――さて。結局何だったんですか?」
ルークはむっとしたようにそっぽを向いて言った
「ラシュディの戦い方って変わってるよなって俺が言ったんだよ」
「…どの辺りが変わっていますか?」
ラシュディの不本意そうな声色にルークは順番に指を折って数え始めた
「何って…――剣の形が変だろ?譜術が使えるだろ?治癒術が使えるだろ?」
「……それってただラシュディが万能なだけじゃないか…?」
「いえ、どれも中途半端なので万能とは言えませんので…」
ラシュディが苦笑するとジェイドは肩をすくめて笑った
「そうですかねぇー、衛生兵には負けますが戦力としても治癒士としても働けて前衛も後衛もいける人間はそういませんよ」
「大佐程の譜術の腕ではありませんが……」
「まあそうですね」
「うわっイヤミな奴」
「結局ジェイドの自慢で終わったな……」
「もうっ!四人とも早く先に進みますよ!」
ティアの怒声により漸く前に進み始めた
***
ラシュディさんはTOSでいうクラトスみたいなポジションです。回復&戦闘&後衛要員であります
[0回]
「できましたよ」
その声を合図に簡易食卓で食事を待っていた全員は料理を手に持ってくるラシュディの姿を追った
「お、パスタだな。うまそうじゃん」
「ラシュディは料理もできるのね」
「とてもおいしそうです」
「そうだな。……ん?どうしたんだジェイドの旦那」
「…いえ。とてもおいしそうですね~ラシュディ♪」
明らかにおかしいジェイドの態度の理由を分かっているのかラシュディは何も言わずに嘆息した
「?どうしたんだい?」
そんなラシュディの様子をガイは不思議そうに見つめた
だがラシュディは苦笑するだけで何も言わず手を合わせた
「…頂きます。どうぞ召し上がって下さい」
「いっただきまーす!……ん?」
豪快に一口含んだルークは不思議そうに首を傾げ、小さく一口を口にしたティアは意外そうに、笑顔を浮かべたまま食べたイオンもやはり首を傾げ、ガイは食べたまま無言で咀嚼を続け、ジェイドは考え込むように咀嚼を続け、フォークを置きナフキンで口元を拭うと笑顔を浮かべた
「美味しいですよ、ラシュディ♪」
ジェイドのその言葉を聞くと皆は慌てたように笑顔を浮かべた
「あ、ああ。美味しいよ、このエンゲーブ風パスタ」
「ええ。…美味しいですよ、ラシュディ…」
若干無理があると思われる笑顔を浮かべるガイとイオン
「ラシュディ。そ、その……美味しいわ。ね、ルーク!」
「へ?は、…あ、ああっ、そうだなっ」
苦笑いに近い笑みを浮かべルークを突くティアと慌てて取り繕うルーク
そんな彼等を見てラシュディは申し訳なさそうに眉尻を下げて笑った
「無理に取り繕って下さらなくても良いですよ。私の料理は普通の味しかでないので」
「いや~ラシュディの料理は美味しいですよ?ただ、可も無く不可も無くといった感じですね」
「…そ、そんなことないって!平凡な味というか…母親の味って感じだな!」
慌ててフォローをしようとするルークだがガイは彼にしては珍しく困ったような顔をして首を振った
「ルーク…フォローになってないと思うぜ…?」
ジェイドはそっと嫌みな程の笑みを浮かべた
「ルークが彼にしては珍しくフォローして下さってるんです。気になさらなくても良いですよラシュディ」
「…もういいですから頂きましょう」
そのラシュディの苦笑と共に皆は何とも言えない表情で食事を再開した
後片付けをするラシュディの後ろ姿を見ながらガイは伺うようにジェイドを見た
「ラシュディって…料理は…」
「ああ、彼女の料理の腕は簡易的なものまでですよ。ですがレシピさえあれば先程のような料理ができるので、さほど心配はありませんよ」
「さ、さほどって……」
***
ラシュディはそれほど料理が上手な訳でも下手な訳でも無く、ただ。無個性な味になり見掛けよりも普通過ぎるのでギャップを感じてしまう。みたいな感じで(笑)
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