TOS・TOA・彩雲国物語等の名前変換小説の小ネタを載せております。
感想・意見・質問ございましたら各記事のコメント、もしくはサイトにてどうぞ。
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ensembleの場合
「新年あけましておめでとう。2009年になったけれど、まだ完結していないということはシルヴァラントでの旅が6年目に突入したということだね。いい加減、私も自分の過去を清算したいのだけど……。この一年でどれくらい進むか分からないけれど、今年もよろしくお願いします」
神子さまと一緒の場合
「あけましておめでといございます。あたしがあの不思議な世界へ行って帰ってきてからもう3年も経ちます。あの世界で過ごせたことは、自分のなかの大切な思い出です。いつかまた、行ける日がきたらそうしたら悔いのない行動をしたいな。高校生だったあたしも気づけば大学二年生。来年の夏になるとあの世界へ行ってから本当に5年経っちゃうんだよね。……行けたら行きたい。でも、……正直分からない。あたし以外の人のお話もたくさんあるのでよければそちらの方をお楽しみ下さい。今年もよろしく!!」
KANONの場合
「あけましておめでとうございます。いやぁ、ようやく私が出ているお話が完結しました。最後まで、のんびりだったけど、私は後悔してないよ。もっとたくさんお父さんと過ごしたかったけど、お互いにやることがあるしね。世間では二年後のロイドのお話があるみたいだけど、私はしばらくは楽隠居したいな、父さんとね。私のお話は終わってしまったけど、まだ旅を続けている人たちはいっぱいいるのでそっちの人たちの応援をお願いします!では今年もよろしく!」
schiettamenteの場合
「新年あけましておめでとうございます。最近冷え込み始めましたね。お体にはお気をつけ下さい。わたしの旅も全く進んでいませんが、最近は先の話が開けてきたようなので今年こそは、陛下の元へ戻ることができるといいです。わたしの家族の話なのですが、親書を届け、旅を続け、ひとときの平和が訪れないと出てきませんね。亡き父や兄の話を出したいそうですが、楽しいのは本人だけですし、わたしも早く役目を終えたいものです。とにもかくにも、本年もよろしくお願いいたします」
アゲハ蝶の場合
「新年明けましておめでとう御座います。私のお話も終結して早3年目になります。それなのに未だにご愛読賜りましてまことにありがとうございます。実はピオと再会する以前の話以外にもあと数話あるのですが、皆さんのお目にかかるのがいつかは分かりません。ですが、その時は宜しくお願いしますね。それでは本年も宜しくお願いいたします」
傍らに咲いた花の場合
「新年あけましておめでとう。新年は祭儀とかが多くて嫌になるわ。末端とはいえ王族だから仕方がないけど。とりあえず、今年ものんびりと私は歩いていくと思うので、よろしければ本年もお願いいたします」
夕凪に包まれての場合
「あけましておめでとう。今年もよろしく。ようやく私も過去がしっかり固まったけど、まああまり公にされることはないと想います。それらは全て過去のこと。新しい年には新しいことを考えていかなくてはと想います。それでは本年も宜しくお願いいたします」
青空の下での場合
「新年明けましておめでとうございます。私があの国にとばされたのがもう2年も前になります。はじめは不安ばかりだったけど、たくさんの人に優しくして貰えたから今まで来れたんだと想います。進展はまだまだ遅いですけど、これからたくさん旅に出たいと想うのでよければ応援宜しくお願いします。それでは本年もよろしくお願いします」
遙か3短編主の場合
「新年明けましておめでとうございます。去年一年間は私にとって躍進の年だったと想います。なんといっても、違う運命をたどると違う未来に行ってしまうことになったから、平行世界だとわかっているけど知り合いがたくさん増えました。しばらくははちゃめちゃ戦国時代で怨霊を倒して回りたいと想います。それでは本年も宜しくお願いいたします」
明烏の場合
「新年明けましておめでとう御座います。あまり私は進展など無くてもいいのですが、やはり不都合が多いらしいと聞きます。なので今年こそはもう少し進軍させて頂きたく存じます。本年も宜しくお願いいたします」
移り往く季節を君との場合
「新年明けましておめでとうございます。年が改まりました。私のお話は中途半端なところで止まってしまっていますが、本当はアシュヴィンが皇となるところまで進めるそうなので楽しみにしております。亀の歩み寄りも遅い進行ですが、本年も宜しくお願い申しあげます」
真田さん家の場合
「明けましておめでとうございます。夜中に初詣に行こうと思ったんだけどゆっきーと一緒にこたつで寝ちゃったから早朝に三人で行ってきました。おみくじを引いたらゆっきーが末吉で兄さんが吉。私は大吉でした。書いてあることはあまりいいことじゃなかったのかいやーなか押しておみくじを結ぶ兄さんが面白かったです。お館様のおうちで餅をついて大騒ぎしたりもしました。こんな兄弟ですが今年も宜しくお願いします」
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とりあえずだいたいのシリーズで書いてみました。
真田さん家はお正月限定後悔にしようとした話のネタですが、書く暇がなかったという……。
初めての試みでしたが楽しかったです
[0回]
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デフォルト名:理墺耀(りおう あかる)
家から近いと言うだけの理由で受けた高校。見事公立に落っこちて、晴れて滑り止めの高校に通うことに。
最初は特に何も抱いていなかった高校生活が、行くのが楽しくなったのはこの学校が音楽科が併設されていたからだ。
下手の横好きという言葉に相応しく、かじった程度ではあるが音楽に満ちた生活というのは存外楽しくて仕方ない。
実際に聞こえる楽器の音とは別に、何かにぎやかな感じがするが喧しいとか煩いとかの類ではないために、かすかに耳に入る程度の音楽も鳴っている。
何が奏でているのだろうかと、楽しみにしていた一年の頃。
「まさかファータっていう妖精が正体だったとはねぇ」
「つーか参加者じゃないのに見える耀もコンクール出るべきだろう」
「私は理詰めでリリを説得したのでいいんでーす。一応受験生だし」
軽く笑いながら、目の前にある楽譜を捲る。
自分の楽器では絶対奏でられない旋律を頭の中で辿る。好きなフレーズを口ずさむと少し音を外した。隣から聞こえる笑いをかみ殺す音にそっと足でつつく。
「まあ、いい機会なんじゃない?」
好きなんでしょ? 朗らかな笑顔と言葉に思わず頷く弟分に、耀は優しい笑みをうかべて緑色の髪をくしゃりと混ぜた。
「見ておいてあげるよ。精一杯楽しんでおいで」
「わかってる」
「人を楽しませて、自分も楽しめる」
音楽って、いいよね。
音にしない言葉に彼は優しい笑みで頷き、控え室の扉を開けた。
(不思議な言葉でいくつかのお題2)
土浦も誰もまだクリアしていませんが。
[0回]
デフォルト名:セフィリア・エルバート
思えば、今まで生きてきた記憶は基本は旅が中心だった。
宛のない、行き当たりばったりの旅だった。
相棒である彼とは途中で出会っただけ。
「思えばなかなかスリルに満ち溢れた日々だった気がする」
「セフィの場合は初めは逃げていたわけだからスリルがあって当然だろうね」
相棒…色違いの瞳をもつ猫…であるユリオスが呆れたように尻尾を振った。
「まあ、俺たちは聞く分には楽しいが子竜達に話すのは得策ではないな」
「やっぱり?」
深く頷くカディオに思わず苦笑する。
だが、何度せがまれても自分の過去など話したくないのに、この男にだけは自然と口が動くのは似たような境遇にいたからか。
「…でももう、思い出したくはない過去を蒸し返すのはやめるよ」
「いいのか?」
小さく頷く。
「この力はこの里には不要だからね」
対価を得て、何かを作り出す。便利ではあるが、何かを壊すそれはこの里には不要だ。
「いいよ。もう、使わない。……本当に必要になるその日まで」
それが自分を受け入れてくれたこの里への恩返しの一部になるだろう。
あれさえなければ、少し物知りな人。それで終わってしまうのだから。
「……セフィが決めたなら僕は従うよ」
「俺もとやかくは言わない」
笑って答えた瞳が寂しげだとしても。
(不思議な言葉でいくつかのお題2)
あんまりやらない書き方にしてみました。
子竜を書きたかったのになぁ…。
[1回]
幾度と季節が巡ろうとも、君は私の記憶の中の君で。
鋭く風を切る音がする。
耳が偶然拾った彼がそちらを見ると、短槍を振るう
風をつく音と共に揺れるざんばらな灰色の髪。普段は風のまま肩で揺れるその髪を首もとでひっつめて、時折覗く暗紫の瞳は真剣な光を宿しまっすぐに前を向いていた。
「―はっ!!」
ぶんっ!勢いよく風を切り槍を突き出すと同時に覇気が飛ぶ。
彼女の纏うマントが揺れて、草原で布が舞っているように見えた。
いったいどれくらいの間見ていたのだろうか。何時間か、もしかしたら数分かの間中槍を振るっていた彼女は動きをやめて草地の上に唐突に横になった。
驚いた彼はじっと見ていたことも忘れて、彼女の名前を呼んで駆けだしていた。
草地だろうと沼地だろうと構わず倒れ込んだ彼女の元へと駆ける。
柄にもなく気が逸り、足がもつれそうになる。
駆け寄ると、なんてことはない。彼女は倒れ込んだのではなく、気持ちよさそうに草地に寝ころんでいた。
「ケント?」
どうかしたのかと問いかけてくる柔らかな光を宿した眸に見上げられケントは、深くため息をついてからゆったりと笑った。
「いや……。急に倒れられたから驚いて」
「鍛錬の後に草原に寝転がるのが昔から好きなの」
隣にどうぞと言わんばかりに手で右隣をたたくキリエに苦笑を漏らし、一言告げてから彼女に倣い仰向けに転ぶ。
赤い騎士が草原に沈むのを見てエリウッドは首を傾げた。
先ほどまで遠めにキリエの鍛錬を見ていたと思ったら急に駆けだしていったリンディス騎士団の赤騎士。キリエが横になった場所に屈み込んだと思ったら先ほどの彼女に倣い彼も地に消えたのだ。
エリウッドと同じように目撃していた軍師をちらりと見るが彼女は特に琴線に触れる出来事はなかったのか我関せずといった風に再び地図を見ていた。
「レフィル殿は気にならないのですか?」
「何を、とお聞きしても?」
「キリエ殿とケント殿が何をしているのか、ですが」
エリウッドの言葉に彼女は再び草原の向こうを一瞥すると、そのまま空を見た。そして草原の奥に広がる森を見て、黙視はできない距離にある川を見た。
エリウッドもレフィルにつられて同じものを見るが、さっぱり理解できない。
「ただの休憩ですよ」
「休憩、ですか?」
「エリウッド様も鍛錬の後は休憩なさりますよね?彼女の場合は終わった途端にあのように休憩を取るので。ケント殿は驚いたのでしょうね。そしてそのまま横になるように誘われた」
「……なるほど」
まるで端から見ていたようですね。と笑いながら言うエリウッドにレフィルはフードの合間から覗く赤い瞳を柔らかく細めた。
「昔からの癖ですよ」
ちらりと森を見て、レフィルはさらに
「あと五分もしたら次はケント殿の剣とキリエの槍で打ち合いでも始めますよ。混ざりたければ、二人の間合いが離れたときにでもお声をかけなさればいいですよ」
予言めいた言葉を残してレフィルはお先に、と陣営に戻っていった。
その場に残されたエリウッドは暫しその後ろ姿を見送っていたが、キリエと手合わせできるならばと軍師の言葉を疑いもせず、手合わせを始めた二人の元へと歩いていった。
(様々な曲で21のお題)
未だにヘクトル編のジャファルとニノが仲間になったところで止まっています。
[0回]
まるで耳元で星の瞬きが聞こえるように、宵の闇は静まり返っていた。
響くのは聞こえるはずのない星の瞬く音と、薪のはぜる音。そして、幾人かの話し声。
「キリエさん、久しぶり~」
「ええ、お久しぶりですマシューさん」
「なんだマシュー、お前はキリエと知り合いだったのか?」
薪を焚き火に追加しながらヘクトルはマシューを見た。その顔は「そんな話は聞いていないぞ」とでも言いたげである。
焚き火の炎がヘクトルの青い鎧に反射して生み出される不思議な陰影を見てマシューとキリエは口角をあげた。
「いやだなあ若様。リンディス様について回ったときに知り合ったんですよ」
「まさかマシューさんがオスティアの名うての密偵だとは知りませんでしたけど、その節はお世話になりました」
「いえいえ~」
乾いた笑みで笑うマシューに「…なにがあったんだ、こいつら」と思ったヘクトルだが、彼は珍しく賢明にも声には出さなかった。
突然エリウッドと現れた槍使いはさっそうと短槍を振るい、状況を一転させた。
味方の登場に喜びたいという気持ちよりも「こいつ誰だ」という気持ちが先行したが親友のエリウッドも信用しているようだからとりあえずは、という思いで戦況に専念した。
すぐにエリウッドについている軍師の親友だと知れたのだが。
ヘクトルは自分で見たことしか信じない。だからいくら自分が信じることにしたレフィルという軍師が「信ずるに値する友だ」と言おうとも、「信ずるに値する」かとうかは自分が見極める。
そんなことを一念発起したヘクトルは焚き火の前に腰を下ろすキリエの傍に同じく腰を下ろした。のだが、なぜかついてきたマシューがヘクトルを遮り冒頭に至る。
「キリエは傭兵だ、っつってたな」
「はい」
「……これからどうするつもりだ?」
キリエは迷う素振りを見せずににっこりと笑った。愚問だと、答えははじめから一つなのだというように。
「レフィルが私を必要としてくれるなら、この旅の終結までつきあうつもりです」
「…傭兵だってのに無償でか?」
彼女は楽しそうに笑うとヘクトルから目を反らして静かに燃える焚き火を見た。
「雇われればそれなりに振る舞います。でも私にとってレフィルの下について旅をすることは傭兵としてではなくてただの槍使いとして、自分の修行も兼ねているんです」
うまく言葉にできないんですけどね。と苦笑いを浮かべるキリエに隣で聞いていたマシューが口を挟む。
「俺が知ってるのは去年の話だけですけど、傭兵としてキリエさんはいなかったですよ若様」
「……だがそんなんでやっていけるのか?」
そんな返しがくるとは思わなかったキリエは軽く目を見張った。
正直言って根無し草のキリエは野宿は堪えない。けれどやはり路銀というのは必要不可欠なのだ。
あえて言葉を避けてキリエは曖昧に笑ってみせた。
「俺がお前を雇うっつったら、どうする?」
「若様?」
「あんたはやり遂げたいなんかがあるっつってたよな」
『志半ばの武者修行中の傭兵やっています』
そんな曖昧な自己紹介がヘクトルの脳裏をよぎる。
けれど、言葉とは裏腹に瞳は真剣な光を灯していたことがとても印象に残っていた。
こっちはどんな味方でもいいから欲しい状態だ。敵方の全容がまるで見えないのだから。
たとえ目の前の槍使いが親友のためにその槍を振るうと言っていても、正式に雇用しておいた方が無難な気がしてならないのはヘクトルの考え過ぎなのか。
「お前を雇いたいっつったらどうする?」
キリエはただ笑うだけだった。
(様々な曲で21のお題)
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