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小ネタ日記

TOS・TOA・彩雲国物語等の名前変換小説の小ネタを載せております。 感想・意見・質問ございましたら各記事のコメント、もしくはサイトにてどうぞ。

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スラムダンク 君が微笑むから

デフォルト名:古河朱里(ふるかわあかり)



 重く弾む音が響く。バスケットボールが跳ね返る音は独特で、静かな体育館の中でとても目立つ。
 音に合わせて足跡も響く。バスケットシューズで走る音も、独特である。

 二つの音が複雑なリズムで絡まり合い、やがて途絶える。
 独特なシュート音と、跳ねるボールの音。シューズの音は途絶えたまま。

 朱里はこの独特な空間が好きである。双子もかくやとばかりに共に育った幼なじみとは切っても切れぬ関係のバスケットボール。

 再び響くボールの跳ねる音にシューズが走る音。



 朱里は鞄を体育館の入り口に置くと、中をのぞき込む。

 黒髪の背の高い男子がドリブルでコートを横切り遠くのラインからシュートを決めた。
 綺麗な軌跡を描いてゴールに吸い込まれる。

「ナイッシュー!!」

 思わず掛け声をかけると中に居たものが気づいたのか朱里を振り返った。

 整った顔立ちをしているが、表情が薄いためにクールといって騒がれている幼なじみ、流川楓は朱里を見ると挑戦的に目を細めた。

「終わったのか」
「うん。楓は?」

 今は自主練で残っているのだろう。もう終わるのか、まだ残るのか。そう言った意味での問い掛けに流川はボールを朱里にパスした。

 受け取り損ねて床に落としてしまい慌てて拾うと「へたくそ」と声を投げられる。そのまま床にボールを置くと靴を脱いで体育館に上がり込む。
 むっとしつつも事実なので、朱里は何度かボールを弾ませると、ゴールを目指して投げる。

 元々流川と違って運動神経というものに縁がない朱里はボールコントロール力も皆無であり、いわゆるノーコンである。
 シュートを狙って投げたとしてもあらぬ方向に飛んでいく。

「リバウンドー」
「どあほう!」

 見当違いの方向に飛んだボールを見事キャッチした流川はゴールめがけて高く飛び上がり、ゴールへとボールを叩きつけた。

「おお、すごいすごい! ダンクだ!」
「……どあほう」

 リングにぶら下がっていた流川は軽い動作で飛び降りると、飛び跳ねて手を叩いて喜ぶ朱里の額を指で弾く。弾かれた額を抑えながらも朱里はへらりと笑って流川を見上げる。

「かっこいいねー、さっすが楓」
「さっきのリバウンドは使い方がちげぇぞ。いい加減覚えろ」
「だって難しいから無理!」

 にへらと笑う朱里に流川は諦めたように溜息をつくと、ボールを拾いにのんびりと歩いていった。その背中が、自主練は終わる。と言っていた為に朱里は隅に立てかけてあったモップを手に床を磨き始める。
 モップ片手に鼻歌で歌うのは、本日の部活でさらった曲である。
 元々はジャズグループの曲を吹奏楽アレンジした曲で、アップテンポでフレーズも面白いとなかなか人気の曲で、朱里が所属する楽団でもついに譜面が配られた。

 世間の例に漏れず、朱里も虜になっていた。

「新しいやつか?」
「うん。今日初合奏だったんだよ」

 モップをかけていると反対側から流川がモップをかけていた。言葉もなく二人でモップをかけ続け、最後までかけ終わると流川が朱里からモップを受け取りそのまま片づけに向かう。
 その背中を見送り、朱里は体育館の戸締まりを行う。

 最後の鍵をかけると、制服に着替え終えた流川がその鍵を抜き取り校舎へと歩いていく。事務室に届けに行くその背中を見送ると待つことなく一人自転車置き場に向かう。一台の鍵を開けると朱里は籠に鞄を放り込み、身長にそぐわない自転車を押していく。

 校門にたどり着くと、既に流川が待っていて、朱里は無言で自転車のハンドルを渡す。流川が頷きと共に自転車に腰掛けると、慣れたように後ろに座り流川の肩を掴む。

「楓号、しゅっぱーつ!」
「どあほう、誰が楓号だ」

 頭突きを繰り出すと、流川は勢いよく自転車を漕ぎ出す。その後ろで、頭突きされた箇所を痛そうに抑えながら、朱里は楽しそうに微笑んでいた。

「楓、月曜日小テストだからね」
「……聞いてねー」
「範囲まとめといたからやっとくんだよ」
「……分かった」



**

幼なじみ設定の子です。
例によって吹奏楽部ですが。

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遙か3×夏目友人帳 2

遙か3×ゴーストハントの主人公

デフォルト名:天河華織


 翌日、夏目がその場所へ行くと昨日出会った少女が妖と戯れていた。

 木陰の隙間から覗くその様子はどこか神秘的で、神に愛されてあるというニャンコ先生の言葉をほんのり理解した気がした。

「あ、」

 ふっと目を細めて眺めていると気づいたらしい彼女が振り返る。彼女は淡く微笑むと木陰に夏目を誘う。

「こんにちは」
「……こんにちは」
「私は天河華織」
「……夏目、貴志です」

 ふわりと笑うと華織は貴志君、と名前を呼んだ。そのほほえみが直視できなくて夏目は目をさまよわせる。

「今日は猫さんいないんだね」
「ああ、……先生は用事があって」

 実は物陰から観察しているのだが。華織はそうなんだ、とクスクスと笑うと草陰へと目を向けた。

「じゃあもう用事は終わったの?」
「え?」
『やはりバレておったか』
「先生?!」

 茂みから招き猫の如くずんぐりとした猫が出てくる。

『小娘、何者だ』
「ただの小娘ですよ」
『ふん、ただの小娘にしては嫌な気配を持って居るがな』

 そんなことを言いながらも猫は素直に華織に抱き上げられている。何がなんだか分からなくなった夏目は華織をまじまじと眺める。

「私も貴方も見鬼の才持ちの仲間、と言ったところかな。持ちうる能力は正反対だけど」

 夏目は困惑しながら華織が勧めるベンチに腰掛けた。華織も隣に腰を下ろしてぽつりぽつりと話し始める。

「見鬼、というのは異形のものを見る力を指す言葉だと聞いたの。だから私たちのような力もそう呼ぶのだと思う」
「何故、俺が見えると……?」

 華織は忘れていたと言わんばかりに目を瞬いた。

「ごめんなさい、泊まった旅館にたくさん弱い妖が居て話しかけたら貴方の話を聞いたの」

 夏目の顔からサッと血の気が引いた。
 近隣の妖は大体が友人帳の存在を知っている。そう易々とは話さないと思いたいが、妖は口が軽い。
 ぐっとズボンを握ると彼女はふわりと微笑んだ。

「やっぱり貴志君は優しいね」
「え……?」
「私だったら会うのが怖いからお縋りしてなかったものにしてしまうから。だから彼らの大切なものをきちんと返す貴志君は優しい。名は短くも強力な呪。取られたものは命懸けで取り返しに来る。だから私はそんな業は背負えない」

 優しくて、強いよ。そう微笑む華織の顔を見ていられなくて夏目は俯いた。その震えそうな肩を華織はそっと擦る。

 馬鹿なことだ。馬鹿なことだと言われながらも意固地のように、友人帳の名前を返し続けていた。見える同士にも話せない友人帳を知ってしまった初対面の華織は、夏目の行いを否定しない。




「貴志君に少しあげるね」

 そう言って華織は匂い袋と数枚の札を差し出した。戸惑いながら受け取った。仄かに香り立つ甘い香りに頬に朱が差す。

「お守りと護符。何もかもを弾くんじゃなくて、悪意を弾くから好意の妖気には反応しないから安心して」
『ほう。お前が作ったのか』
「そんなの頂けないです!」
「貴志君は、自分の身を守る術はある?」

 的確な指摘に言葉が詰まる。
 貴志の武器はニャンコ先生と気合いの拳のみである。

「私は、術も使えるから自分を守れるし、退けることも滅することもできる。でも貴志君は守る術はない、もし万が一があったら悲しむのは周りの人だから」

 脳裏に藤原夫妻や学校の友人達の姿が浮かぶ。

「作るのは簡単だからあげる。私には最強の切り札があるから」

 顔を上げると華織は八枚の札を手にしていた。それを見た瞬間にニャンコ先生はギョッとして華織の膝から飛び降りた。

『なんちゅー物騒なもん持ってんだ!!』
「やっぱり分かる?」
「おい、先生」
『夏目、こいつはこれがある限り上級妖怪にも襲われん。ありがたく貰っとけ』

 よくわからないままに受け取る。匂い袋はできれば首から下げておいてね、と言われ見てみれば首から下げられるほど紐が長かった。

「私はね、四神の札を持ってるの」
「四神?」
「そう。青龍、朱雀、白虎、玄武って聞いたことないかな。その四体の神様から貰った札」
『残りは明神か』
「そう」
「……なんかスケールが大きくてよく分からなくなってきた」
『ふん、夏目は馬鹿だからな』
「とりあえずこれ以上ないほど強い札があるから心配するなということですよね」

 華織は頷いた。そのまま折り畳まれた紙を夏目に差し出す。
 受け取り開くと、丁寧な字で住所や電話番号が書いてあった。

「これは……」
「私の家の住所。札が無くなったら連絡して? 新しいのあげるから」
「どうして……」

 初対面なのに。
 言葉にならないものを感じ取った華織は俯く夏目の頭をそっと撫でる。その感触は塔子が夏目の頭を撫でるのに似ていた。

「私は、祖父母が、師匠に会えたから脅えることなく過ごせた。だから今度は私が誰かを助ける番だと思うの」

 受けた恩は返さないとね、笑う華織の瞳は澄んでいて夏目は何もいえない。

「そんなに気になるなら、遊びに来て」
「遊びに?」
「そう。私ね、友達少ないの。だから遠方から遊びに来てくれる友達が居るって知れば祖父母も安心するから」
「安心……」

 藤原夫妻は夏目が友人を連れて帰るととても喜ぶ。それと同じ感覚だろうか。

「華織さん」
「うん?」
「……いつになるか分からないけど、」
「うん」

 言葉を続けた夏目のその返事に華織は満面の笑みを浮かべた。





「嬢ちゃんの実家ってマジで神社だったんだな」
「だーかーらー、そう言ったでしょ?」

 渋谷SPRの面々は華織の家に来ていた。
 当初、バイトが終わった麻衣が滝川の誘いを断り華織の家に行くことを告げると、面白がったその場にいた者がついてきてだけだったのだが。
 面白がった滝川や松崎が林やナルを巻き込んだだけである。

「……で、麻衣は何故天河さんの家に用事があったんだ」
「要さんに勉強見て貰う約束してるの。華織さんお客さんが来るから無理だから代わりに見てくれるって」

 優しいよねー。とのほほんとしながら神社に圧倒される面々を気にすることなく中に踏み込んでいく。

「こんばんは!」

 インターフォンがないためか元気よく扉を開けた麻衣はそのまま固まってしまう。後ろにいたSPRの者達は麻衣の後ろから中を覗き込み、やはり麻衣同様に固まる。

 固まられた相手、夏目貴志は困ったように後ろを振り返る。

「すみません華織さん、お客さんがいらっしゃったんですけど……」
「あれ? 麻衣ちゃん? 要ー? 麻衣ちゃん来たよー」

 呼ばれた華織の弟、要はひょっこりと玄関を覗き込み、ふむ。と考え込む。

「今日の夕飯は大人数だな。いっそ譲でも召喚するか?」
「そうすると漏れなく将臣と望美がついてくるけど……。まあいいか。林さん、お夕飯食べて行かれます?」

 返事はないが、まあ作ってしまえと華織は片手間で携帯を使用して幼なじみを呼び出す。
 そのとき、困ったように華織を見てくる夏目と麻衣に気づき、華織は携帯を閉じると麻衣を手招きした。

「麻衣ちゃん、こっちが私の九州の友達の夏目貴志君。貴志君、この子は私の友達の谷山麻衣ちゃん。二人とも同じ年だから仲良くしてね」

 麻衣は驚きに目を見張りながらもすぐに笑みを浮かべて手を差し出す。

「よろしくね、夏目君!」
「あ、ああ。よろしく……」
「んじゃあ、ついでだ。三人でやろうぜ。譲が来たら呼んでくれ」
「りょーかい」

 要の後を素直についていく麻衣と夏目を見送ると、華織は残った面々に顔を向ける。

「良かったらあがってください」


***

夏休みに遊びに来たらしい。
気力が切れたので続きません(笑)

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遙か3×夏目友人帳

遙か3×ゴーストハントの主人公


 修学旅行先で言葉を話す猫と出くわした。

 まるで招き猫のような体型のなんとも愛嬌ある顔をしていて、けれど醸し出すのは妖気で猫とは違うもののように感じた。

「猫……?」
「にゃー」(なんだこの小娘)
「猫なのに……狐?」

 しゃがみ込んでのぞき込むと猫からガンつけられてしまった華織は動くに動けずじっと見つめ返していた。

(今、狐と言ったかこの小娘)
(狐? 狐かなぁ? 狐のような猫のような……。どっちにしても化けてるのかな)

「ニャンコ先生ー!!」
「ニャンコ先生?」

 呼び声に猫が反応したところを見ると、この猫が『ニャンコ先生』なのだろう。走ってきた少年は華織より一つ二つ年下のようだった。

「君の猫?」
「あ、……はい」
「可愛いね」
「あ、ありがとうございます」

 走ってきた少年は制服を着ていて、白皙な頬は走ったからか赤みが走っていた。

『夏目、こいつただ者じゃないぞ。離れろ』
「……喋った」
「え……?」

 ニャンコ先生は嫌そうに華織と距離を取るが、夏目と呼ばれた彼は呆然として華織とニャンコ先生を見比べていた。頭が落ちてしまうのではと危惧してしまう。

「猫は……喋りませんよ」
「……そう、だね」

 そういいつつも華織と距離を取ろうとする猫に視線がいく。
 あやかし、と一言で言っても彼らには階級があるらしい。階級が高いあやかしほど知能が高く、利害なしと判断されれば襲ってくることはない。危険なのは下級のあやかしたちである。彼らは見境なしに襲う危険性があるが祓うのは簡単である。

 恐らくあの猫はかなり格が上なのだろう。

 じっと見続けていると、遠くから華織を呼ぶ声が聞こえた。

「華織~?」
「望美! こっちこっち!」

 程なくして駆けてきたのは望美と将臣であった。二人も突然増えたために、目の前の少年は完全に気圧されていた。

「突然居なくなるんだもん。神隠しにでもあったのかと思ったよ」
「おいおい、こいつの場合は洒落にならねぇって」
「……そうかも。で、何かいた?」
「うん。たくさん、うちの周りにはあまり居ないのが」
「ふうん。……やっぱりもう私には見えないなぁ」

 ぴくり、と少年の肩が揺れる。その反応を見て、華織はなんとなく察した。彼も華織と『同じ』なのだろう。
 周りと視界が違って、誰にも受け入れてもらえない。

「君は、優しい子なんだね」
「え……?」
「とても強い力を感じる。私とは反対の力。でも負の力は感じない。優しくて心地よい陰の力。……君は、とても優しい子なんだなって思った」

 華織が身につけつつある力とは相反する力だろう。自身が神力としたら彼のは妖力と呼ばれるもの。けれど纏う空気は暖かく優しい。

「私たち修学旅行で来てるの。もしかしたらまた会うかもね。それじゃあ」

 困惑する少年に手を振ってその場を後にした。

「変わった猫が居たね」
「そうだな。なんつーか招き猫みたいな」
「んー、あれは多分猫じゃないよ」
「え?! じゃあ狸?」
「ちげーだろ。なら妖怪か?」
「多分。喋ってたし」





『おい、夏目。さっさと帰るぞ』
「なあ、ニャンコ先生。……さっきの人たち、見えるのかな」

 彼らが立ち去った先を見続ける夏目の肩に飛び乗るとニャンコ先生は太い尻尾で夏目の背中を叩いた。

『最初の小娘は確実に見えていたぞ。私のことを見抜いていたからな。……あとから来た奴らは見えないだろう』
「そっか……。反対の力って?」

 ニャンコ先生は嫌そうに顔をしかめると早く歩けと言わんばかりに夏目の肩を叩く。

「あれは神社の者が持つ力だ。数体の神に愛されているな。もう一人の娘と男もほかの神の加護を受けておった。桃色の娘は下級の奴が近づいたら消されるぞ」
「そんなに強いんだ……。俺の妖力とは別のもの……」

 考え込むが、夏目が知る他の『見える者』とは考え方が違うような気がした。どのような人なのか、少し気になる。

「明日……。ここに来れば会えるだろうか」
『会うのか?』
「……会ったほうがいい気がする」




**

最近はまりました

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コーセルテル 千年図書館

デフォルト名:セフィリア・エルバート


 長い長い時をあなたと共に在れたら。



 問題が何かと続いているコーセルテルで、珍しく何も起こらない日が続いたとき。最近寝不足が続くらしい、弟分が神妙な顔をして現れた。

 騒動の概要を知っているセフィリアは苦笑いを浮かべて、お茶とともにマシェルを迎えた。


「両親のこと?」
「はい……。セフィ姉さんは、両親の名前を知っていますか?」

 とある騒動をきっかけにマシェルは幼い頃に死別した両親の夢を見るという。その夢を見て改めて、自分の両親のことを知らないことに気づいたのだと。
 他の誰にも訊けないことも、セフィリアには訊けるからという不安がるマシェルの髪をかき乱すとセフィリアは短く笑った。

「期待に添えないようで悪いけれど、私も覚えていないんだ」
「え? そ、そうなんですか?」

 ばつがわるそうにするマシェルの額を指で弾く。

「私が違う次元の国出身なのは話したっけ?」
「はい。ユリオスと穴に落ちたって聞きました」
「穴に落ちた代償に私は、故郷の人たちの名前も顔も忘れてしまった。加えて、故郷で私のことを知っている人も居なくなってしまっているんだ」

 代償は大きかった。故郷にはセフィリアの痕跡は塵一つ残っていない。
 悲痛な表情を浮かべるマシェルに苦笑すると、かつてこの話をしたときの空いての反応を思い出す。

「『今は俺たちがお前のことを覚えている。顔を覚えていなくても、名前を覚えていなくてもお前の故郷は変わらない。そして今はコーセルテルが故郷だ』」
「…今のは?」
「カディオに言われた。マシェルのように自分が痛いような風に顔を歪めながら」

 その言葉があったからではないが、今はコーセルテルが故郷である。
 いつの日か、竜術士達が代替わりをして里を去ったとしてもセフィリアだけはここに残るのだろう。
 皆の故郷を守る護り人として。




(不思議な言葉でいくつかのお題2)

最終巻読みましたー!

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真・三國無双3 Empire プレイ記録

デフォルト名:柳 玲(りゅう れい)

拠点:洛陽
側近:楽就、楽進




 漢王朝は失墜し、人心は乱れ、世は群雄が割拠していた。
 一人の武将が決意堅く、蒼天を見上げて拳を握る。
 瞑った裏に見えるは貧困に喘ぐ民達であり、笑顔を失った故郷の人たち。現にあったそれらは気づけば泡沫の夢の中にしかなく。

 彼らに笑顔を取り戻させるため、彼女は武器を手に立ち上がった。

「今こそ、わたくしたちが立ち上がるべき時です。共に参りましょう」

 共に蜂起した二人の男が頷き返す。
 柳玲には勿体ない程の武を身につけた二人は、柳玲の夢に共感し共に立ち上がった。

「我らどこまでも共に、蒼天の夢を見るために」
「柳玲殿と歩む所存。存分に力を揮われなされ」

 厳つい顔が柔和に歪められるのを見て、柳玲は笑みと共に頷き手を掲げあげた。

 背に掛けた長い外套が翻り、城壁の向こうを見据え腕を胸に当てた。

「行きましょう。人々の心に光を、温もりをもたらさんために」




 数日後、隣勢力で武を揮っていた夏候惇元穣が三人の元を訪れた。


**

真・三國無双3 Empireの仮想モードのプレイ記録的な夢日記です。
女武将で、側近は楽進(がくしん)と楽就でした。
誰?それ?と言った感じだったので、引いてみました。
ギ(字がなかったので)の5将軍とエン術配下だそうです。
一番はじめの政策で、お隣の田豊の勢力の夏候惇を引き抜きました。やったね!
青龍胆で買収したんですけどね。
で、晋陽に攻め込むところです。

エディット武将を柔和にしたら、発言がすごい丁寧で驚きました。

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【TOS・TOA・彩雲国物語・遙か・十二国記など】の名前変換小説の小ネタを載せております。
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【schiettamente】又は【軍人主】
 └TOAマルクト軍人主人公
 デフォルト名:ラシュディ・フォルツォーネ

【教団主】
 └TOAローレライ教団主人公
 デフォルト名:アディシェス・アスタロト

【アゲハ蝶】
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 デフォルト名:エミリア・ティルノーム

【ensemble】又は【旅主】
 └TOS旅仲間主人公
 デフォルト名:アトラス・ファンターシュ

【一万企画】又は【企画主】
 └TOSロイド姉主人公
 デフォルト名:セフィア・アービング

【傍系主】
 └TOA傍系王室主人公
 デフォルト名:ルニア・ディ・ジュライル

【十二国記】
 └雁州国王師右将軍
 デフォルト名:栴香寧

【遙かなる時空の中で3】
 └望美と幼馴染。not神子
 デフォルト名:天河華織

【明烏】
 └遙かなる時空の中で3・景時夢
 デフォルト名:篠崎曙

【彩雲国物語】
 └トリップ主
 デフォルト名:黄(瑠川)有紀

【コーセルテルの竜術士】
 └術資格を持つ元・旅人
 デフォルト名:セフィリア・エルバート
 愛称:セフィ

【まるマ・グウェン】
 └魔族
 デフォルト名:セレスティア・テリアーヌス
 愛称:セレス

【まるマ・ギュンター】
 └ハーフ、ヨザックの幼馴染
 デフォルト名:シャルロッテ・ティンダーリア
 愛称:シャール

【逆転裁判】
 └成歩堂・御剣・矢張の幼馴染で刑事
 デフォルト名:筒深稔莉(つつみ みのり)

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