女性なのにフェミニスト?
ダアトの町に久しぶりに帰ると懐かしい人がハーレムを作っていた
「…何なんだ?」
「あー、あれのこと?ダアトのほぼ名物だよ?」
「どういうことですの?」
ダアトの人間ではない彼等は訳知り顔のアニスに疑問を投げ掛ける
アニスは話せば分かる、といってハーレムの中心に向かって手を振った
「アディシェス~」
それほど大声という訳ではないアニスの声が聞こえたのかハーレムの中心に居た人物は上手にその集団を解散させ、こちらへと走って来た
「なにかしら、アニス。今日も可愛いよ。小悪魔してる?」
「うんしてるしてる」
「…何だこの会話」
「女性に囲まれてるからよほどの美男子なんだろうと思ったが、美人の女性だったとは」
ガイとルークの会話が聞こえたのかアニスと楽しそうに話していた彼女はローレライ教団の敬礼をした
「はじめまして、私ローレライ教団神託の盾騎士団第五師団所属アディシェス・アスタロト響士であります」
「……師団といいますと、六神将の部下の方ですね?」
「アディシェスはシンクの部下だよね~」
アニスとジェイドの言葉に全員に緊張が走る
だがアディシェスは途端に嫌そうに顔を歪めた
「烈風だか疾風だかラップだかシップだか変な名前のついた生意気な上司なんかいりません」
「…あれ?疾風のシンクだっけか?」
「烈風の筈だったけど…」
「アディシェスはシンク以外の六神将と仲がいいんだよ」
「で、アニスちゃん。この方達は誰?」
「あ、忘れてた。んーと右からルーク、ガイ、ナタリア、ティア、大佐だよ」
「…アニス、大佐では分からないでしょう」
「……ジェイド・カーティス大佐ですね」
「おや、よくご存知で」
「いえ、ディストがよく零していたので。あとティアさんとナタリアさんは知ってるわ」
「おお、さすがアディシェス」
「なにがどうさすがなんだ?」
「アディシェスはダアトの女性の名前が全員言えるんだよ」
「…なんかすげぇ」
「いや、恐いだろうそれは」
「そうだ思い出した。アニス、パメラさんと今度お茶しようって言ってたからそれまでに一回帰りなさいよ」
「じゃあ夕食おごって☆」
「お姫様の願いなら」
「わ~い!」
「何でだ…?何で女なのにあんなセリフが似合うんだ?」
「しかもキマってるねぇ。違和感がまるでない」
「……あ、思い出したわ」
「何をですの?」
「女性信者や士官にすごく人気のある響士がいるって聞いたことがあるの。彼女のことだったのね。」
「じゃあね、アニス」
「約束忘れないでよ~☆」
「そっちこそ」
「あ、いっちまった」
「アニス、何の約束をしたの?」
「今度ダアトに来たら、あたしとティアとナタリアにご飯奢ってくれるって」
「…そんなの悪いわ」
「そうですわ」
「……なぁ、俺達は?」
「さあ?知らない」
「………」
***
思い描いていた物とは180度違う物になってしまいました。…何故?
アニスとも顔見知りの様です
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