※「あなたがくれた物語」のIF小話です。
SSにもならないただの会話集のようなお話です。
SSLのような、……。とりあえず、転生ネタでもあります。
ノーマルルートで、千鶴以外は全員亡くなったところから話は始まります。
デフォルト名:立花眞里
瞼を閉じれば今も思い浮かぶ。
赤い旗に武田菱。真田六文銭。にぎやかな日々。たくさんの武将達。
幼なじみ。駆け抜けた戦場。
笑顔の師。
浅葱にだんだらの羽織。優しすぎる最後の武士達。誠の旗。
命を懸けて、賭したもの。
今なら、川の向こうで語り合えるだろう。自分一人が長いこと渡らずに違う世界でまた武士として生きた。自分の生きる道を探して、足掻いて足掻いて。
最後にたどり着いた、自分の生き様。
今なら友達(ともら)に誇って語ることができる。
「眞里ー! 待ちわびたぞ!」
「眞里!! よう帰ってきた!!」
「お嬢! 俺様待ちくたびれたぜ」
「よく言うな。幸村様と散々好き勝手していたではないか」
「うわ、それ言っちゃう?」
「幸村、御館様、佐助、才蔵……! 私、たくさんの武士の心を持った者達と出会ったんですよ」
「うむ、よう頑張ったのう眞里。お主の話を聞かせてくれるか」
「はい……!」
「眞里!!待ちわびたぞ!」
「ほんとだぜお嬢。俺様へとへと」
「Hey! それ相応の覚悟はできてんだろうな、Girl?」
「いや、弁解はしない。すまなかった。相手校は?」
「薄桜校でござるよ」
「うちとは違って品のある高名だよね~」
「Ha!!どっちにしろ骨のある奴らがいるといいけどな。Let's go」
「ふーん、君たちが僕たちの相手?」
「……どのような相手であろうとも全力で迎え撃つのが礼儀」
「そうそう」
「あ、あの! あの人達の傍にいるのって」
「ああ、剣道女子優勝者の立花眞里だろう」
「あれ、土方さん知ってたのか?」
「まあな。武田道場とはちと縁があってな……これで、ようやく俺らも揃ったな」
「はい!!」
「……千鶴」
「どうしたでござるか、眞里。な、道場に女子が……!は、はれんちでぅぅごぁ!!何をするか佐助ぃ!」
「お嬢、知り合い?」
「Hey!Cute girlじゃねえか」
「ああ、……私のもう一つの繋がりだよ。千鶴!!」
「眞里さん!!!」
「千鶴、会えて嬉しいよ。私の仲間を紹介したいんだ」
「はい!!私も、紹介したいです」
「眞里ぉぉ!!破廉恥でござるぅぅぅぅ!!」
「こら旦那!!お嬢の感動の再会に水をささないの!!」
「Hey!Girl、What's your name?」
「雪村千鶴です」
「な、それがしと同じ名とは!御館様ぁぁ!!それがし、どのようにすれば……!」
「千鶴……、後でゆっくり話そう」
「え、はい!」
「幸村ぁぁあ!!」
「ふぐぅぅ!眞里、良き拳でござるな!」
「ああもうお嬢!大将に似ないでよマジで!!」
「……すげー迫力。眞里ってあんなに熱い奴だったんだな」
「ま、武田道場っつったら暑苦しい集まりらしいからな。それに元々あいつは熱い奴だよ」
「おい、俺が主将の伊達政宗だ。馬鹿共がうるせぇが大目に見てやって欲しい」
「ま、見てておもしろいからいいけどね」
「止めなくていいのか」
「猿がいるからいいんだよ」
「猿?」
「いい加減にしなさいっての!!余所で殴り合いしたら、相手に迷惑でしょうが!!お嬢、才蔵にいいつけるよ!!旦那、大将じゃなくて大殿にもいいつけるよ!!?」
「わ、悪かった!だから才蔵だけはやめてくれ!!」
「す、すまぬ佐助。其達が悪かった!!」
「才蔵?」
「猿の腐れ縁だ。眞里はあいつにどやされるのがどうも一番利くからな。ま、予定はこんなもんでいいか」
「ああ、楽しみにしている」
「こっちもだぜ。おい、てめぇら!!とっとと帰るぞ!!」
「ま、政宗殿…!!私は残っても良いか?」
「Han?何言ってやがんだてめぇ」
「まーまー、伊達の旦那。お嬢もたまには普通の女の子と話したいって」
「かすが殿もおなごであろう」
「あいつは女のカテゴリー外だから。お嬢、帰るときは連絡してね。俺様と才蔵。分かった?」
「別に一人でも帰れ」
「分かった?」
「……メールします」
「はい、約束ねぇ。破ったら……」
「分かった!!破らない!!一人でも帰らない!」
「過保護だなぁ」
「才蔵は過保護すぎるんです。佐助と組まれると誰も逆らえないんですよ」
「眞里さん、お元気でしたか?」
「ああ、千鶴は?返事をきかなくても分かるけど」
「君も元気そうだね。全国制覇おめでとう」
「ありがとう、沖田殿」
「楽しかった」
「送ってくぞ?武田道場なら知ってるしな」
「いえ、送ってもらったなんて知ったら才蔵に何を言われるか……。あ、才蔵だ」
「……過保護だな」
「うん、今から帰るよ。え?もう着いた?どこに?」
「此処にだ」
「うわ、驚いたな。よく分かったね」
「佐助に聞いたからな。もう遅い、春重殿と成実も心配している」
「……全く、過保護ばかりだな」
「眞里さん」
「今度武田道場に遊びにおいで、私も近藤殿の道場に遊びに行きたいから」
「はい!!」
「……なんか男ばっかりだな」
「ま、しょうがねぇだろうよ。前の記憶があるにしろないにしろ、向こうでは紅一点なんだろうし」
「今の時代でも心配なんだろ」
**
突発的に、現代パラレルで記憶有りだったら?→バサラキャラとも交流!!
収集がつかなくなりそうだったのでこんな感じのネタで終わりました
[17回]
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